私は3年かけて中学数学の学習法を徹底的に研究しました。
まず数学の教科書の例題、類題、応用問題、章末問題を全て解き、それらがどのように関連しているかを調べました。
つぎに埼玉県の公立高校入試問題とくに学校選択問題を解き、教科書との関連を調べました。
その結果、教科書の全ての問題(例題、類題、応用問題、章末問題)が入試問題とどのように関わっているかがわかりました。
私の頭の中で、全ての例題、類題、応用問題、章末問題と入試問題が1本の線として繋がったのです。
ついに私は、埼玉県の公立高校入試問題とくに学校選択問題で70点とるためには、教科書学習のみで十分であることを突き止めました。これは思わぬ功績でした。(大学受験を突破するためには教科書学習だけでは絶対に不可能です。そのような刷り込みがあるため、多くの指導者は埼玉県の学校選択問題でも特別な勉強が必要だと考えています。しかし高校入試は全く違うのです。これは自分の身体を実験台として使わないとわからないのです。)
ただし教科書学習といっても、教科書をマスターするために「教科書ワーク」などの教科書準拠問題集は使用します。
そして、例題、類題、応用問題、章末問題をどのような順序で、どのくらいの回数解けばよいのかもおおよそわかりました。
さらに教科書を最短でマスターする方法も開発しました。ただし、この方法は単純な作業の繰り返しになるため、実践するにあたり苦しく非常に嫌がる生徒さんもいます。
最短で目的地へ到達する技術は、いわば崖をロッククライミングで登るような厳しいところがあります。
だからそのような厳しさに耐えられない生徒さんのために、極力単調作業を取り除いた学習法も準備しました。ある程度回り道になりますが、美しい山の景色を見ながら、山登りをする感覚で目的地へ到達することができます。もちろん回り道をするわけですから、最短で到達することはできませんが、苦しさを避けながら、到達できるという長所があります。
いずれにせよ、定期テストでほぼ満点をとるための日常の教科書学習を繰り返すことのみで、学校選択問題で70点は確保できるのです。
もちろん定期テストでほぼ満点をとるための学習だけでは短期記憶に終わり、時間がたつと頭から抜けてしまいます。だから頭から抜けずに逆に強化するために、復習とイメージトレーニングを補助的に行います。復習とイメージトレーニングも取り入れた学習により、入試本番を乗り切る正確さとスピードを養います。