ただいま塾長は開設のために、日々数学の学習をしております。高校数学が頭から抜けてしまったため、最初からやり直しています。
白チャート → 青チャート → 東大の過去問
の順番で進める計画です。
塾長が東大の過去問をすらすら解けるようになった段階で、高校部を開設します。
東大の過去問を時間内に解けなくても指導はできるはずです。全国には高校生に数学を教えている人はたくさんいます。それらの人全てが東大の過去問を時間内に解き切れるとは思いません。
私は自分に学力がなくて、生徒を指導できないという考えを持っています。これは教え方の問題です。
さらに、自分の学力が高校初歩から東大の数学で合格点をとれるまで上昇するプロセスを全て記録しています。
そうすることで、どの問題にどれくらい時間をかければいいのか、どの問題を何回繰り返すといいのか、どういう順番で解けばいいのか、などの具体的な情報を蓄積できます。
このような上達過程がわからないと、生徒の学習のプランニングができないのです。
私は高校初歩から東大合格までのプロセスを全て明確化、可視化することで、無駄のない最小の努力で数学の学力を引き上げるマニュアルを作成します。そのマニュアルを使用することで最高の指導が可能になると考えております。
全くその通りです。
現状では、日本における数学受験で最も難しい問題を出すのが東大と京大です。だから東大の数学の合格点奪取をメルクマールとしております。
上達のプロセスを記録して可視化しないと、具体的に何をやればいいのかわからないからです。明確なプロセスがわからない場合には、非常に多くの無駄な努力が必要となります。
受験生の時間は有限です。無駄な努力をしていれば、膨大な人生の時間を消費するだけでなく、目的地へ到達できないことさえあるのです。だから、努力の量だけでなく、「どのような努力をどの順序で、どれくらい行えばいいのか」に関する情報は決定的に重要だと考えております。
言い換えれば、正しい方法を見つけ出すということです。
まず言えることは、中学受験をせずに公立の中学、高校へ行かれた生徒さんは、数学において大きなハンデを背負っております。これは紛れもない事実です。具体的に言うと、計算力、平面図形および空間図形のセンスで圧倒的なハンデがあります。まずこの事実を認識していただきたいのです。
塾長自身も中学受験を経験しておりません。そのため計算が遅いという致命的なハンデを持っております。50歳を過ぎて公文やそろばん教室へ行きましたが、そのハンデを克服することはできませんでした。自分の子供達に較べると計算がどうしようもなく遅いのです。ちなみに、自分の子供達は小学入学前から公文・そろばんを徹底的にやらせたため、ある意味「計算マシーン」です。普通の人間は計算マシーンには勝てないのです。
ただし、塾長は平面図形においてはハンデはありません。平面図形の問題を解くのが面白かったため、中学時代に平面図形の問題を集めてきて趣味で解きまくっていたからです。ただし空間図形の問題集は入手できなかったため、今でも苦手です。
そのようなハンデを持った塾長が上達するプロセスを記録します。その意味ではいわゆる数学弱者の戦略ともいえます。この数学弱者の戦略は、中学受験をしなかった公立高校の生徒さんに大いに役立つと思われます。
他方、中学受験をした数学強者である自分の子供達や灘高校のなどの生徒達さんたちには「余計なお世話」となるかもしれません。
これはとても大事なことですが、数学には①問題の解き方を考える作業②問題の解き方を理解する作業③実際に問題を解く作業、の3つがあります。
それらにどれくらいの時間を配分するかの問題があります。いわゆる暗記数学では、問題の解き方を考える作業を5分以内として、解法が思いつかない場合には、解説を読んで理解して、それらを覚えこむ方法をとっています。この暗記数学の考え方はとても合理的です。トラネコ数学塾でも、暗記数学を最大限取り入れております。
しかし、旧帝大といわれる難関大学では暗記数学だけではたち打ちできない問題がでるのです。
だから今まで見たことのない問題に出くわした時、頭が真っ白になるのではなく、きっちりと対応できる能力をつけることが必要です。
初見の問題に対応する能力を身に着けるためには、5分間考えるだけでは不可能だと思います。初見の問題への対応力を身に着けるためには、15分程度は考える練習をする必要があると考えております。しかし、考えてばかりいては問題数がこなせず数学をやり終えることができなくなります。だから15分を目安としています。